年間休日について理解を深めるためには、休日と休暇の違いについて知っておくことが大切なのです。休日とは、簡単に言うと法令や各企業によって決められたカレンダー上のお休みのこと。一方で休暇とは、労働者側が企業に申請することで取得できるもののことを一般的には指します。そうなると夏季休暇などの長期休暇は休暇になると考えられますが、企業側がそれらの休暇を休日として定めている場合は、年間休日に含まれる休日として認定されます。反対に、有給休暇の場合は、労働者個人が自分の好きなタイミングで申請を行い取得することができる休暇であるため、年間休日には含まれません。少しややこしい感じがしますが、この違いはしっかりと理解しておくようにしましょう。近年、日本では働き方改革の推進が行われていることもあり、労働時間や休日の見直しが企業に求められるようになりました。労働基準法で決められた時間以上の労働時間を労働者に課してしまった場合、きちんと処罰されるようになったのです。しかし、実際にはまだまだグレーゾーンで労働者を運用している企業も多く、年間休日が105日を下回るような環境下で働いている方もたくさんいます。給料をとるか、休日をとるかは人によって異なるので一概には言えませんが、心身ともに豊かで安定した生活を送るためには、ワークライフバランスを意識することができる労働環境に身を置くことが大切ですよ。少しでも労働時間や休日に関して違和感を感じる場合は、しかるべき機関に相談するようにしましょう。